オープン当初のSM藍と明智伝鬼先生のコメント
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2001年にアブノーマルクラブからSM藍に名称変更をし、明智先生や他の縄師さん達と一緒にSM藍をはじめた頃は、基本的に緊縛が中心的な縄師とSMユーザーとのSMサイトでした。
縄師よりもアマチュアSMユーザーの方が大事

オープン当初のSM藍のロゴ
その後、色々とまぁありまして、私が勝手に「1人の縄師よりも数万のアマチュアSMユーザーの方が大事だ」
と皆さんに伝え、現在のようなコミュニケーション型のSM-I.netに切り替えをしたのです。
この意見には大勢の縄師が反対をし、明智先生だけは「君が管理者なんだから私は指示に従うよ」と言ってくださいました。
更にその後はいろいろとあり、SM業界はプロの世界とアマチュアの世界に完全に分断されました。
プロとは縄師としてSM業界で仕事をしている方達の事をいいます。
私はネットの世界は自由であり、SMもまたそれぞれ自由な世界だと主張し、誰かが先頭に立って前にならぶSMは
いってみれば宗教のようなものであり、私はそれに対して完全に拒否をしたのです。
その結果、私はSM業界では完全に異端児扱いを受け、何事にたいしてもひとりでやってきました。
私の考えるSMの世界はプロの世界にはなかったのです。
もともと複数のSMサイトを運営していた私はコミュニティ形式のSMサイトとSM藍を統合し、
後にSM-I.netを作り上げたのです、まぁこの記事を載せているのは更に次の名称のJSM(ジェイエスエム)ですけどね。sm-i.netのドメインは今後は使いませんので、欲しい方は2023/07/29にドメインの有効期限が切れますので、ドメインの取得をしてください。
前置きはこの程度にして、PCのデータを整理していたら明智伝鬼先生の写真やコメントが出てきました。あまりにも懐かしかったので、みなさんにもお見せします。
コメントはすべて明智伝鬼先生自らが執筆なさったコメントです。
縄の心得(明智伝鬼)


縛りとは、相手とのコミュニケーションです。
何よりも大切なのは、相手を思いやる気持ちだということを忘れないでください。
相手のことを考えれば、肌を痛めたり、腕に痺れを走らせまいという配慮をするようになります。
まず、相手を守りながら縛ること。
高い技術を身につけていくのはそれからのことです。
痛かったりしたら、すぐに伝えるように相手にはしっかりと言っておきましょう。
私もそれは忘れません。
ショーなどでも、実は耐えられない時などに、相手が自分に伝えるためのサインは決めてあります。
もちろん、声を出されては具合が悪いので、あるサインです。
どんなに上達しても、安全への配慮は欠かせないものであることを肝に命じていてください。
特になれないうちは、締めすぎていないか、痛いところはないか、相手に尋ねながら縛ってください。
相手への思いは伝わります。
恐がると体が堅くなって、縛りもうまくいきません。
縛りづらくなって、これがさらに危険につながります。
安心して身を委ねる気持ちになっていれば、体が柔らかく素直になります。
信頼を得られなければ、縄師としてすでに失格なのです。
繰り返し言ってきたことですが、縄の基本は不変です。
テクニックの前に、相手に「愛情」で包みこめるか。
思いやる気持ちのない者には、人を縄にかける資格はありません。
麻縄とメンテナンス(明智伝鬼)
縄の種類に決まりはありません。
タオルでも、ストッキングでもちょっとした縛りはできます。
しかし、本格的な緊縛となるとそうはいきません。
ある程度の縄が必要になります。
一般には、綿ロープと麻縄がよく使われています。
綿ロープは金剛打ちのものが縛りには向いています。
伸縮するので、初心者には安全とも言えますが、逆に激しく動いたり、吊ったりする時には、緩んだところがこすれて怪我をしやすいというデメリットもあります。
私が一番使うのは麻縄です。
太さ6mmと8mmのものがありますが、マニアの方が使うには、細い方があつやいやすく、6mmのものがおすすめです。
長さは8mのものと10mのものがあります。
初心者の方は、8mを用意しておけばいいでしょう。最低でも3本は用意してください。
麻縄は素のままでは、堅くてけばけばがあって使えません。
けばは感触が悪いばかりでなく、怪我の原因にもなります。
まず、蝋を表面に塗って火であぶってこのけばを焼きます。
そして、水に一日二日つけておきます。
(沸騰したお湯で一、二時間煮てもよいのですが、きつい臭いがたちこめますので注意してください。)
それを、日陰にぶらさげて三、四日乾します。こうすれば、縄が柔らかくなり使いやすくなります。
縄師にとっては、縄のなめし方は重要な課題です。
より使いやすい縄にするために、蜜蝋を塗ったりとさまざまな工夫をこらしています。
私独自のなめし方もあります。
しかし、研究を重ねてきた上でのこの方法は、とても人に教える気になりません。

麻縄は、ほどけてこないように端を堅く結んでおきます。
うっかりほどけさせてしまったらそこを切って、結びなおしましょう。
縄は使いこむほどに、なじんで具合がよくなってきます。
いろいろ変えたりせずに、ひとつの縄をところん使いこむのがよいでしょう。
つきあうほどに縄が自分のものになっていくはずです。
縛りの上達のために(明智伝鬼)
<真ん中をとり、半分に折って使う>
最低限の用語として、以下を覚えておいてください。
○縄尻(なわじり)、縄頭(なわがしら)
縄は半分に折って使います。
素早く真ん中をとるために、糸を結ぶなどして印をつけておくのもいいでしょう。
折った部分を「縄頭」と言います。
反対側の、縄の端が二本揃う側を「縄尻」と言います。
縛りは、縄頭の方から行います。
○一の縄、二の縄
縄は複数本使うのが普通です。
最低3本必要と前述しましたが、
ちゃんとした縛りを覚えたいなら5本は用意しておいた方がいいでしょう。
最初に使う縄を「一の縄」、次に使うのを「二の縄」と呼んでいきます。
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