SMは肉体的な快楽よりも精神的快楽のほうが勝る
SM行為をおこなう際はおもに2つの快楽を得る事を目的としています、1つは肉体的快楽でもう1つは精神的快楽ですが、SMによる肉体的快楽とはどのようなものなのでしょうか?スタンダードにかんがえてみましょう。
S女性のSM行為は快楽が目的ではない
一般的にはSM行為をする目的として性的快楽を得る事を優先するのがS男性とされています、あれ?S女性は?とすでに疑問がでてきますが、S女性はSM行為での性的快楽を得る事はほとんどありません。
S男性は強制的な奉仕などをM女性にさせることで性的快楽を得ますが、S女性の場合は奉仕をさせても他のプレイをしても興奮する事そのものが欠落しています、つまり冷静沈着(れいせいちんちゃく)な状態のままプレイをおこないます。
どうしてS女性は肉体的快楽を得ないのでしょうか?それはもしS女性が肉体的快楽をSMの最中に得てしまうとSとMの関係そのものがなくなってしまうためであり、相手のM男もしくはM女の事をおもって冷静さを保っているといえるでしょう。
S女性といっても女性ですから、肉体への快楽は男性以上にあります、しかし快楽を肉体で得ることはSM行為のなかでは「負けに等しい」ことにもなるのです、Sが負けてはSM関係そのものが成り立たなくなってしまいます。
つまりSMプレイ中のS女性は「濡れていない」のが通常であり、精神力の強さを誇示することを目的としているのです。
反対にM女性あるいはM男性のスタンスは肉体的な快楽が気持ちいい場合と苦痛となる場合があります。
快楽がなぜ苦痛となるのでしょうか?男女とも果てたあとは性器が非常に敏感になっており、すでに敏感な状態になっている部分を責められてしまうと痛みをかんじてしまうのです。
性器への責めをひたすら続けていくと痛みと快楽が交互に襲ってきます、体にあわないMがこの責めをされてしまうと脳がパニック障害に陥る事もありますので、ある程度の限度を決めてから責めをおこなうのが無難でしょう。
逃げ場を失う精神的なSMの快楽
徐々に追いつめて逃げ場をなくし、Mを屈服させる方法は様々なやり方がありますが、一番メジャーとされているのは言葉責めでしょう、なぜなら精神を追いつめる事を前提にした専門的行為だからです。
将棋をご存じの方は将棋の王将が徐々に責められ、やがてはツミとなるイメージを想像すればわかりやすいと思います。
将棋と同じようにSがMを徐々にせめて逃げ場をなくしていく事で相手の指示に従うしか選択肢がなくなってしまうのです。
これはある種のゲームです、相手をどこまでも追いつめて屈服させるのはどのようなゲームの世界においても非常に楽しいとおもえる精神的な快楽があります、つまりSMでなくとも精神的快楽を得られるのが世の中なのです。
では逆に攻められて精神的に追い詰められてしまったM(狩られるもの)はどのような反応を起こすのでしょうか?
これには2パターンがあり、追いつめられる事を精神的快楽と感じる人間もしくは追いつめられる事でパニックを起こし、精神崩壊する場合とにわかれますが、後者はめったにありませんので前者のみと考えても問題ないでしょう。
言葉で追いつめられ逃げ場を失ったMはSに従うしかありません、その際にSがMに対して強制的な事を強いればMは精神的に従う快楽を得る結果となるのです。
強制的な発言がM衝動を上昇させる
Mは強制的な命令を強いられると脳内の分泌液が極端に放出されます、いわゆる興奮状態に陥るのです。
おもにはドーパミンと呼ばれる神経伝達物質がでるのですが、正確には「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が分泌され、不安/恐怖/怒りなどの意欲や興奮をつかさどるのがノルアドレナリンです。
ドーパミンは快楽や興奮を司る神経伝達物質といわれておりますが、ノルアドレナリンが放出する前に分泌されますので、実際にはノルアドレナリンが快楽/興奮/不安/恐怖をつかさどっているといわれています。
Sからの強制的な発言もしくは命令はこのノルアドレナリンが作用し、M衝動を一気に上昇させます。
M衝動が上昇すると追いつめられた状態を快感と感じてしまい、不安や恐怖もすべて快楽に変換してしまいます。
恐怖が快楽、不安が快楽とは変な話ではありますが、一番近しい凡例を出しますので頭の中で繋げてみてください。
たとえば遊園地で絶叫系のジェットコースターに乗ります、乗る前は不安でいっぱいです。
乗ってしまったらもう後戻りはできませんが、ジェットコースターが動き出した瞬間に徐々に恐怖が襲ってきます。
ジェットコースターがスタートしたら興奮状態になります、そして恐怖と不安も重なりあいますが、元の乗り場まで無事に戻って来た時にはちょっと頭がくらくらしますがスッキリした感覚になっているはずです。
その後、1度乗ってなれてしまったら今度はこれが快感にかわってしまう事は誰しもが経験している事でしょう。
この感覚が恐怖が快楽、不安が快楽に変換される興奮状態と同じものとなります。
精神的なSM快楽は脳を活性化させる
SMをする事によって得られる快楽は精神に作用し、脳を活性化させます。
SMプレイでの脳の動きを調べているノーザン・イリノイ大学の研究チームの研究結果からもわかるようにM男、M女の脳は精神的なSM行為によって活性化し、幸せを感じる度合いが一般の人間にくらべて極端に高いことがわかっています。
脳が活性化するという事は何事にもやる気がでるもしくは前向きな考え方をする事となりますので、たとえばMの人間がSの人間よりも仕事を多くこなす事ができるのもこれが一つの要因だといえます。
肉体への快楽は精神的な快楽を得るための準備のようなものです。
SMプレイでの本来の快楽とは精神的な快楽をお互いが共有しあう事であり、SとM両方がお互いに満足しあえる関係を維持するためには不可欠なものといえるでしょう。
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