SMプレイに欠かせないポストディクション(postdiction)
認知作用で知られているポストディクション(postdiction)はプレディクション(予測や予知)の反対であり、既に過去となった出来事と現在に矛盾が発生した時に脳が勝手にその矛盾を修正する作用である、つまり脳が自分の過去を書き換えてしまうのだ。
SMプレイの際の鞭の使用は予測できる
通常、SMプレイをする際には受け側であるMは予めプレイの行程や流れなどの予測をしながらプレイをしている事が多くある。これはある程度自分をわかっている相手とのSMプレイを数回以上おこなった結果、脳がプレディクション(予測や予知)作用を起こした結果である。
鞭が振り下ろされる瞬間を体で感知し、鞭を受ける準備を整えた状態と言えるだろう。
なぜ鞭は予測できるのか?
鞭を振り下ろすタイミングはS側の時間潰し、あるいはMへの加虐行為とされるが、一般的には前者の理由で鞭を打つSが多いのが現状である。
SMプレイは順次に様々なプレイの行程があり、その行程はSがその場でほぼアドリブ状態で考えながらしなければならない、つまり、ネタ切れは多々あるという事である。
一瞬頭が真っ白になってしまえば、次にどんなプレイをしたらいいかわからない、そんな時に登場するのが鞭での責めである。
その為、MがSのネタ切れを察知した瞬間がMに伝わってしまう事はよくあり、「只今考え中・・・」を誤魔化すために鞭を使うSは非常に多いと言えるだろう。
SMプレイの流れを予測させない
プレイ予測をさせない方法はSM精神論で何度も説明しているが、五感の操作である。
プレディクションは二感以上奪うとその作用はほとんど起きない、簡単に言えば、食べ物を食べながら会話をすれば、味覚、嗅覚、聴覚、視覚を交互に使っている状態となり、これらを脳が切り替えながら判別している為、この瞬間に急に鞭を打てばMは予測できない結果を得られる。予測できない結果とは、ドMならば興奮作用、つまりドーパミンが大量に放出される状態に陥るわけだ、ドMにとっては予測を裏切る行為はとてもありがたい事である。
五感は簡単に操作できる
五感が操作できると書いてしまうと犯罪めいた考えを持つかもしれないが、そうではない。
仮に犯罪になったとしても、恐らく本人は気づかない為、犯罪にはならないであろうが、SMに於いて技術を使う際にはじゅうぶんに気を付けてほしい。
では、ここで例を書く、テレビを見ながら電話できますか?どちらにも平等に対応可能でしょうか?一般的にはどちらかに集中しないと対応できないのが人間である。
電話が来ればテレビを止めて、通話相手と頭を使いながら会話をするし、テレビを見ていれば映像と音声、ストーリー(流れ)を理解する事に集中する為、テレビを見ながら電話をする事ができない、これが五感の操作である。
部屋の中でテレビを付けて、「ちょっとテレビみててくれる?」と言えばもうその時点で相手は二感がテレビに集中しており、それ以上の事は頭を切り替えないとできない。
たったこれだけで五感は簡単に操作できるわけだ、もちろん話しかけても良い。
ポストディクションはSMプレイを大幅に左右する
考えた事もないだろう?今しているSMプレイを始めて経験したはずなのに、過去にも経験があり、心地よく感じてしまうなど、これらがポストディクションの作用効果である。
現在の状態が自分にとって心地よければそれに対して自分の過去の記憶すらも改ざんしてしまうのだが、自分の人生にとって小さな事のみ改ざんされるので、心配はない。
大きな事実は改ざんしようがない、従って脳が過去を書き換える時には自分の都合のみ考え、そこに都合の悪い情報への上書き、もしくは削除が発生するだけである。
一般的にはM側がポストディクションを無意識で作用させ、本来はそうではなかったことが実は当たり前だったと都合よく書き換えるのである。
つまり、M側の意識次第でSMプレイは大幅に左右するのだ。
ポストディクションは操作可能か?
気になるだろう?ポストディクションが操作可能なのかどうか?
”できる”が答えである、ただし、一般的にはマインドコントロールとほぼ同一となってしまう為、ポストディクション作用を用いてのSMプレイは自分をも破滅に導く可能性があるので、あまりお勧めできない。
自分の破滅とは、例えばあなたが既婚者であるならば、SMプレイする相手が自分の家庭まで入り込んでしまい、あなたの家庭をぐちゃぐちゃにしてしまうなどだ。
浮気相手が攻め込んできたなんて話はたまに聞くだろう?これがポストディクション作用を無意識で起こしてしまった結果である、いわゆる修羅場状態になってしまう訳だ。
SMプレイに欠かせないポストディクション
SMプレイにはポストディクションは欠かせない、なぜならプレイそのものがM側の都合の良い流れを作り上げていくのが一般的だからである。
Sはヒントを与え、Mはそれを自分の都合の良さで解釈をする、この繰り返しがいわゆるSM調教の繋がりを深めていく。
ポストディクションを操作すると、M側の過度な意識の勘違いを頻繁に起こしてしまう為、プレイそのものにも影響を与えかねない、自然にM側がポストディクション作用を起こすのがベストであると言えるだろう。
SMに使用される道具は肌と肌の触れ合いを禁ずるもの、これには切なさや境界がある意識を興奮状態に切り替える作用があるが、使いすぎると境界どころか相手との距離が離れてしまう。
勘違いしているのが緊縛である、緊縛はMを拘束する手段として用いられるが、過度に使用すると自分ではなく、縄への依存心をMが持ってしまう。
その状態になってしまったMは相手が誰であっても緊縛さえ上手ければ良いと脳が快楽の根底を書き換えてしまうのだ、従って何事も適度にするのが無難だと言えるだろう。
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